プロポーズフラワーのクリスマスフラワーとは直接関係はないのですが・・・
クリスマスシーズンなので、フロリストのためのクリスマスネタ話。
ヨーロッパではクリスマスの装飾資材として使われる「ザクロ」ですが
日本人的には「ザクロ」と「クリスマス」がどうつながるのか不思議だろうと思います。
マイスタリンも、ドイツでのマイスター学校のクリスマス展示の際に
「ザクロ」を装飾して、ディスプレイしている作品がとっても素敵で感動したのですが
心の中で、でもなぜクリスマスにザクロなの???と疑問でした。
当時は、赤いからクリスマスかと適当にごまかしておきましたが(>_<)
このザクロについてのなぜ?についてはすっかり忘れていたところ・・・
先日、日本の花市場で売っていたのでザクロについて調べてみました。
キリストの誕生がクリスマス、そしてキリストの死、そして復活。
死があるからこそ生がある繰り返しという哲学につながる宗教世界ですね。
「ザクロ」というのは、真っ赤に実り、弾け、ぎっしりと詰まった粒から赤い果汁が滴ります。
豊穣と冥界を思わせ、生と死が交錯する、命の蘇りを強調します。
ザクロに対して昔の人々が抱いてきたイメージは西洋だけでなく、東洋でも同じようで
日本の鬼子母神が手にザクロを持つことからも共通しています。
聖書の解釈をつけると、哲学の迷宮に迷い込むのでこの程度にするとして
「ザクロ」はかなり神秘的な世界を行き来する果実とされてきたようです。
そんなこんなを調べた後で、ザクロを割ってみるとあーなるほどー!!!と納得します。
美味しくいただきましたがガシガシ食べている姿は、なるほどーこわーって感じです(笑)