大阪市立美術館で特別展示中の肉筆浮世絵-美の競艶
~浮世絵師が描いた江戸美人100選~を見に行ってきました。
日本の浮世絵ながら日本初公開のウェストンコレクションからの里帰り展
大阪→長野→東京へと続くようです。
お江戸の日本美人さんたちに会いたかった!というわけではなく(笑)
当時の美しい着物姿を見てみたくて行ったのです。とても満足♪
100人を超える日本美人さんたちの着物のファッションショーを満喫しました。
自分で着物が着れるようになっておきたいと着付けを学んだ20代半ば。
一通り学び、一通り着物を揃えた時点で満足し、タンスの肥やしとなってから、
かれこれかなり長い月日がたちまして。。。(汗)
着物で出かけようと思える余裕がやっと少しでてきたところ
着物のコーディネイトに対するセンスがないことに気がつきました。
洋服のセンスで着物を着ると面白くない洒落っ気がない。
現代な着こなし?は上品で良いのですがなんか味気ない。
大正時代をすごした今は亡き祖母が選んだ着物たちは洒落ている
これはもう過去の着物姿から学ぶべし!ですね。
それにしても着物は奥深い芸術ですよね。
袖を通さずにいれば一枚の絵画となり、袖を通して物語ができる。
そこにまた一枚の絵画となる帯を結び、掛け算の物語を作る。
現代に残っている戦前の日本の風景といえば当然ですがどれも白黒ばかり
もし昔の日本が全てがカラーで残っていたとしたら、とても美しい色彩が行き交う
とても美しい風景だったのではないかと思わずにいられない、
日本の着物にしかない日本独自の美しい色彩感覚が着物にはありますね。
西洋の色彩学では説明できない色合わせの機微。そこにある季節感。
私はこの美しい感性に気がつくことはできるけれど
私の中に根付き存在している感性ではないことが自分自身でわかる。
現代の日本人の中にこの感性を普通に受け継いでいる人が
どれだけ残っているのかと思うと自分をふくめて残念。。。
雨の日の美術館。こんな雨の日に行かなくてもいいのでは?と思いながらの美術館。
おかげでとっても空いていました♪
ゆっくりじっくりみたいなら、他の人が好まない日を選ぶのもありかも。