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(株)マイスタリン・社長ブログ

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にゃんこ喫茶2

更新をさぼっていたら8月になってしまいました。コロナ禍中のおかげでほとんどお出かけしてなくてネタもないのと、アトリエに遊びに来る猫たちの面白ネタがありすぎて「花」の女社長日記のはずが猫ブログになってしまいそうですが、猫風邪でボロボロだったさくらねこの「クウ」と「カイ」が夏になってやっと元気になったので猫ネタ。

猫風邪で消えてしまいそうだった黒猫に何とかして栄養を与えたくて、アトリエの庭に地域猫にカリカリをあげるにゃんこ喫茶をオープンしたら、あっという間に行列のできる人気店になってしまい「にゃんこ喫茶」どころではなく「大衆食堂おばにゃん」になってしまいました(笑)

弊社がいつまでこのアトリエにいるかは不明なので、ここでしかご飯の食べられない猫になると今後生きていけないので、それぞれの猫の体格や状態に合わせ1日の摂取量の3分1を目安にあげても1カ月でカリカリ10キロ。紹介制かと思うほど猫が猫をよんできて満員御礼。この庭では限界になってきた。

どうか猫が好きで猫を飼うなら猫は買わないでください。

野良猫って人間が思っている何倍も礼儀正しくて仲間に優しくて自立しながら共存共生していて感動する。複数の猫が同時に来たら完食せずに次の猫に残してあげるし、黙って順番待ちするし、カリカリ食べ終わったら私をみて「ごちそうさん」と長い瞬きをして挨拶してから帰っていく。私の言葉?心の声?もかなり理解していて驚くことしきり。決められた言語しか理解できないのは人間だけじゃないのだろうか?と思わずにはいられない。

双子なのか?兄弟なのか?父子なのか?血縁関係しかありえないそっくりな黒猫「空海」猫風邪の後遺症?で鼻炎でズビズビしているのがクウで、片目がくもり黒目が見えなくなっているのがカイなので正面から顔を見れば違いのわかるそっくりさん。

2匹が小さなお皿でカリカリを食べているのは私がケチっているからではなく、カイを大好きなクウが特等席で待ち続けカイが来たら、体を摺り寄せ尻尾を巻き付け大大大好きの儀式をし、カイのお皿のカリカリを無理矢理に一緒にたべている風景。クウはご機嫌、カイは不機嫌オーラで「こいつ何とかしてくれへん?」と私にうざい顔して訴えかける。複数の動物が仲良くしている姿が可愛すぎてクウと同じくご機嫌な私を見て、ため息をついてひらりと去っていくクールなカイ。面白すぎ。

野良猫は人間が勝手につけた名前わかってますね。「カイ」にむかって「クウ!」と呼ぶと、黒い影がひらりと横切った気がしたら私の正面に回り込んできてクウが目を合わせてくる。顔を見ないと見分けがつかないことを理解してる?

「おれはこっち。まちがわんといてや!」

君たちにもそれぞれの個性があるから間違えて悪かったけど、鏡もないのに自分たちがそっくりなことを理解してるの?

「purmarからのスカウトまちしてるねん。」「モデルのオファーくるかな?」「おれら分身の術つかえるからいけるとおもうで!」

私が部屋にいる時の庭は安全とはいえ、そんな場所でそんな無防備にお昼寝して野良猫的には大丈夫なのかと心配になりながら、テーブルの下をみると肉厚すぎるムササビのような茶太郎。別の意味で心配な寝姿。

「果報(カリカリ)は寝てまつにかぎるねん。」

ちなみに茶太郎は私が茶太郎と呼んでいることはわかっていて「僕の名前は茶太郎とちゃう!」と態度でしめしてくる。他猫の3倍幅でこれだけ肉厚なのだから複数のお家や人にご飯をもらっているに違いなく、彼の名前は一つではないのはごもっともなのだけど「茶太郎」と呼ぶとプイとするけど、カリカリの順番待ちしてて「茶太郎のだよ」というと「はいはい僕のんですね」とやってくる。

野良猫でなく地域猫といえば聞こえがいいし人間の良心の呵責が和らぐ、でも現実はホームレスでご飯を求めてさまよう彼らは野良猫。そんな楽に生きているわけではない彼らへの敬意をもってあえて私は野良猫という。

コロナ禍での静な生活と野良猫たちとのおかげで今まで見えてなかった、否、見ようとしなかった目の前にある小さな自然を日常に感じるようになって縁側のある家に住みたいと本気で思う今日この頃。

そして猫が好きなら猫は買わないでくださいと切に願う。需要のない供給は発生しない。 生体販売への法的規制をしなければ命の犠牲ありきのビジネスが続く。蛇口を閉めなければ水は止まらない。繁殖能力の高い猫に対して行政が動かなければボランティアでは流れ出る水を受け止めきれない。今の公共の保護施設やセンターでは解決しきれない。いたちごっこ。

野良猫たちは人間の想像を超えて賢く優しい。そして過酷な現実で生きている。保護猫というカテゴリーができたのはごく最近のこと。日本での猫の歴史では猫は拾うものか貰うもの。そして、海の向こうからやってきた「洋猫」「ブランド猫」がステイタスだった時代ではもうないのでは?

そもそも猫が好きで、猫を飼うのなら、今の日本で「猫を買う」という価値観に疑問を持ったほうが良いのではないかと思う。

※ここに写真登場している地域猫(さくら猫)達には、弊社アトリエ敷地内の庭と食事を提供していますが、野良猫として生きる上での安全のため触れることはできない距離を保ち、人馴れさせないようにしています。

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