祝・令和
2019年5月1日(水)大安・「令和」に改元
平成が終わる前にやっておくことがあるような、振り返っておくことがあるような、何は無くとも気持ちだけが焦ったままもやっとしていた平成最後。
平成を振り返り何か書いた方がいいのかな?のプレッシャーのままで「令和」になった瞬間スッキリしました。無理に過去を振り返らなくてもよいと清々しい不思議。
平成最後の年になる前年あたりから過去の自分を振り返っていてターニングポイントと価値観の切り替えができていたようで、平成最後にしみじみと書くことがない。丁度、描きたいキャンパスが白になったタイミングでの改元。次は何をするかな?と令和元年は、描く未来の模索元年。
梅花の歌
令和の由来の和歌 「万葉集」の「梅花の歌」の序文
初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。
「令」と「和」の二文字をとって命名された元号「令和」
「梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」を現代語訳すると
「梅は鏡の前の白粉のように咲き、蘭は匂い袋のように香っている」
梅花の歌から浮かんだイメージの令和色「白梅色」と「梅紫」
和歌から浮かんだ色を日本の伝統色にイメージした2色「株式会社マイスタリンの令和カラー」(マイスタリンが勝手に選んだだけです)
どちらも大好きなカラートーンなので「令和カラー」にかこつけて今後のデザインに頻出させる色になると思うのでメモ。
白梅色
ほんのりと紅みをおびた白梅の花の色(C0M10Y0K5)
梅紫
古代の優雅さを思わせる「正倉院文書」に記された滅紅と同色 (C0M60Y0K40)
令和は梅の時代?
「梅花の歌」の序文 から「令和」と元号を定めたということは令和は梅の時代になるのでしょうか?
梅は「公家の花」桜は「武士の花」とされます。皇室といえば「公家」のように思えますが江戸より以前の日本史を思いだせば、僧侶、公家、武士、貴族、その時代に最も権力を持った人々の混血が天皇家。皇族の先祖は全てを有しているので天皇家を指して公家と言っているのではないです。念の為。
気高く薫り咲く梅が公家。枝が折れても枯れた枝先からまた新たな緑の芽が伸びてくるのが梅の木。
散り際さえも美しい桜が武士。枝が折れてしまうとその枝が伸びることはないのが桜の木。
ちなみに染井吉野を日本の桜ともてはやす昨今ですが染井吉野は明治以降植樹された洋的美意識の強いクローン桜です。山桜を代表とする楚と咲く風情が日本人のもつ繊細な美意識。日本人の感性の美しさ。風流。日本文化の美の「桜」は染井吉野ではないので、これも念の為。
何を書いているのかよくわからなくなってきたのですが・・・
日本語を話しているのに宇宙人にしか見えない日本人もいれば、日本人以上に謙遜や謙虚をわきまえていて恐縮してしまう外国人もいる。
謙遜や謙虚は日本人の美徳と思っていた時代は終わってしまったのだなと感じた平成の最後。
国を超えて価値観の共有できる人が結びつきながらコミュニティーを作る時代の始まりが日本では「令和」のような気がしますね。
したたかな梅と潔い桜なら「桜」が好きと思っていましたが、太宰府天満宮の梅を何度となく見る機会を得てから「梅」が好き。
まあどっちでもいいんですけど(笑)
梅のように気高く薫り、ずばえのように伸びやかに生きることを目標に、令和の始まりはじまり。