(株)マイスタリン・社長ブログ

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Black Lives Matterと人種差別

黒人の命も大切

「Black lives matter」最初にこの文字を目にしたとき、この言葉自体が差別だと感じたのは私だけでしょうか?
「Black」と限定することが黒を差別していて失礼と思っていたら「All Lives Matter」では黒人の命が守られないのだそう。「lives」を「人生」か「生活」の訳で悩んだらまさかの「命」が正解。「黒人の命も大切」と拳をあげなくてはいけないくらい時代が止まっている驚き。他人事のようにアメリカを批判し、善人のように応援する他国の白人達への違和感が止まらない。五十歩百歩。

人間を色で格付けする人種差別を作ったのはヨーロッパの白人。世界中で白人最上位の価値観は健在。数百年続く白人種のもつ傲慢がこの数十年で変化するなんて考えられない。白人至上主義で支配されている地球の人類全てが被る問題。人類で一番問題ある人種は黒でも黄でも赤でもなく白人。

ドイツで学業を修めるまでは、黒人差別はアメリカに奴隷として連れてこられたアフリカ人が解放後に戻る故郷がなく、白と黒が共存共生することで起こるアメリカ特有の人種問題と思っていた。黒と白の対立はアメリカの問題と思っている日本人は多い気がしますが違います。もっともっと根が深い。世界中の土地・民族・芸術・文化を破壊し略奪してきた白人の傲慢がアメリカで表面化しているにすぎない。

世界的に有名な芸術学校だったバウハウスで完成された色彩学。色における定義が理と文と科学と心理と様々な角度からまとめられている。ドイツの公立教育機関で教材として使われ各国で翻訳され続ける色彩論を原文のまま読むと、白人にしかない色素と黒人にしかない色素の特徴をピックアップし、色が与える外見的印象だけでなく人間性まで白人色と黒人色で偏見記載している。
大学で使う色彩学の教材にも白人色が最上位である人種差別への洗脳教育が潜んでいる。洗脳教育というよりは数百年にわたる白人の常識。白人の本質。頭の中を覗いてしまった気がした。以来、私には金髪の白人は迫害者のDNA色に見えるのです。
DNA色が一致しますが現米大統領への揶揄ではないです。綺麗事で包まれた偽善者ではないので私は嫌いじゃない。臭い物の蓋を開ける人として、過半数の白人の本音を世界中に公開するために時代に選ばれたのだと思う。

黒人へ犯した罪への罰を受けるべきは全ての白人。この先何百年黒人に詫び続けても許されることはない。諸悪の根元はヨーロッパ。アメリカは白人が原住民から略奪し建国した国にすぎない。アメリカに限らずヨーロッパ大陸以外で白人が我が物顔で暮らす国の原住民はどこへ?太陽光の少ない気候にあわせ進化した色素の薄い人種が太陽の国を支配する不自然。不自然だから自然のバランスを崩し地球が壊れ続けるのだ。
人を人と思わず奴隷で利益を得、遠い場所から手を汚さず栄華を享受してきたのは誰?世界中の有色人種に何をしてきた?世界中の希少人種を絶滅させたのは誰?他国の文化を潰し貧困国を作り出したのは誰?各言語を使う世界人口率に答えがある。

日本人は有色人種

ヨーロッパで暮らせば経験しますが日本人も有色人種として差別されます。命の危険も人権を侵害される事もないので差別に慣れます。基本的に白人は有色人種を格下としているのを前提と受け入れ、何らかの自尊心を消す方法を覚えれば楽しく暮らせます。人種が平等ではないことに慣れます。
でも、黒人は生まれてから死ぬまで白人に自尊心をみせない究極の方法を習得しなければ命が守られない。簡単に殺される。何世代も続く迫害を思うとやるせない。他人をバカにする人、バカなふりのできる人、本当のバカはどちら? 馬鹿でなければわかること。

外国人差別と人種差別は似て非なるもので、国にもよりますが白人による人種差別は根深いです。

過去に、ロンドンで「黄色乗車に注意」みたいな「yellow」を強調して黄を黒いバツで消す悪意を感じる張り紙だらけの地下鉄に乗車したことがある。イエローカードや黄色信号のyellowだと思うものの怖かった…何かにつけて色で差別したいのだなと…ヨーロッパとアフリカは南北に繋がる大陸だから骨格は近い。進化における色素が違うだけで種の起源の近い仲間とすれば、次のターゲットは黄色!?と人種差別の怖さを我が身に感じた。

人種差別は極端なAとBでは成り立たない。ABCDEFG自尊心に響く優先順位があってこそ効力を発する。士農工商の身分差別のからくりを知っているのに、日本は特別な有色人種だと勘違いし、白人至上主義に追従する、白人コンプレックスの日本人をみると残念で仕方ない。

ここまで書いてなんですが、大好きな白人の友人もいるので白人が嫌いなわけではないのです。外国人の私に無償で学業を与えてくれたドイツの懐の深さにも感謝しています。歴史的事実を無視すればヨーロッパは素晴らしい場所です。でも白人上位の世界を終わりにしなければ地球が潰される。「みんなで一緒にいよう!」と白人は上から表現するけどこのままでは「白人だけは仲間に入れるな!!」の世界になりますよ。

日本人も同じ。白人の犬をやめないとアジアの仲間外れになる。漢字の国の私たちの文化の源流は中国や韓国です。日本文化や思想の根は中国から学んだものです。日本も思い上がってはいけない。白人に感化され世界を知らないまま戦争へ参戦した日本はどうなりましたか?
中国大陸から文化と教育を持ち帰った空海以来、日本人には仏の教えが根底にあること、日本人の哲学と美学を忘れてはいけない。私たちは聖者を殺すことから始まるキリストの国ではない。二千年前のエルサレム付近で産まれたキリストを白人に塗り替えた歴史が神への冒涜。

中国の本質。どれほどの大国なのかを歴史上世界で一番知っているのは日本です。深い思想と戦略で広大な大陸を支配してきたのかは、史記にほんの少し目を通すだけで気がづく。恐らく世界中で唯一、白人至上主義に洗脳されていないであろう中国共産党の強固な姿勢が賢者なのではないかと思えてきた。香港はアヘンをばらまかれて白人に奪われた東アジアの要所なのだから民主主義か社会主義かの問題だけではない。

古今東西、隣国の摩擦は国境と利害関係上やむを得ない。世界中でルーツの同じ国や民族同士を喧嘩させ、漁夫の利を得てきたのは誰でしょう?

疫病という時代の転換期

今回のパンデミックでは、中国と中国よりのWHOを悪と批難しているけど未来では善になっているかもしれない。これまでの歴史では疫病を持ち込んだ国や地域が次の覇者。白人が世界を支配できたのも新大陸へ免疫のない疫病と武器を同時に持ち込んだおかげ。世界地図をみて歴史的に白人を恨まないと思える国や地域はあるのだろうか?と探してみて、世界の見え方がコロナ前とはすっかりと変わってしまった。

どの時代も疫病の流行は世のルールが変わる合図ですよね?歴史は勝者により塗り替えられるもの。誰の視点で語られるかで歴史的事実さえも逆転する。もしも今が白人のために作られた世界のルールが覆される転換期なら、生きているうちに「白」と「黒」の色のもつ意味さえ変わる日が来るのかもしれない。人を人として扱わない人こそが人間ではないのだから。。。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

此一門にあらざらむ者は皆人非人にんぴにんなるべし 『平家物語』より

平家でないものは人ではないと豪語した平家が滅びたのも疫病でしたね。

人種差別を知る映画

人種差別や奴隷は文字ではピンとこないので黒人関係の社会派映画を見まくりました。近いテーマのものを複数見ると時系列がつながります。一通り見終わると黒人への白人の残忍さと、それが現在もまだ起きている現実にズドンとくる。

黒人監督作品以外は、黒人を救おうとする白人ありきの白人目線なので、全てを信じるのではなく事実の一部を映像で知る手がかりとして、人名・事件・その年代の出来事・理解していなかった言葉などを同時進行でスマホで確認しながら見ると世界の歴史が縦横つながります。便利な世の中になった。

忘備録としてお勧め映画をピックアップしておきます。

イギリス

  • アメイジング・グレース(イギリスの奴隷貿易廃止・1807年)*アフリカ人奴隷貿易の始まりは1441年

南アフリカ

  • The Power of One (1930年代〜アパルトヘイト施行1948年)*これ必見
  • マンデラ関係の映画色々 (アパルトヘイト終結までとその後1960〜2000以降)*最近すぎて言葉がでない
  • ケープタウン(近年の南アフリカの黒人社会)*社会問題を含ませたサスペンス

アメリカ

  • それでも夜は明ける (1841年)*アメリカ南部の奴隷
  • グローリー/明日への行進 (キング牧師のデモ行進・1965年)*今と同じ
  • 大統領の執事の涙 (アイゼンハワ−1953年〜オバマ)*黒人執事視点のアメリカ

人種差別とは違うけれど「JFK」は、まさに今の日本の政治と重なる部分が多く公開時とは視点を変えて今すぐに見た方が良いと思います。

コロナ時間の有効活用に是非。

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